ご無沙汰しております。
色々な国に行ってきましたが、国や地域によってインターネット事情やホームページの使われ方などさまざまです。
今回は先日上海に寄った際に、ネットを使っていて気付きました点について書かせて頂きます。
中国の特殊なインターネット事情
ご存知の方も多いかと思いますが、中国ではGoogleやFacebookへのアクセスが制限されています。
「中国に行く予定がない」や「そもそも中国からのアクセスを想定していない」「中国でGoogleやFacebookを使わなければいいだけ」とお考えの方もおられるかと思います。
英語集客のみ想定していたとしても、中国を含むアジア圏からも多くの集客が考えられる事を忘れてはいけません。
実際に日本に来ている観光客を見ていても、3ヶ月掛けてアジアを旅行している様な欧米人バックパッカー、3週間かけて日本を北海道から沖縄まで旅行している台湾人、上海に駐在しているアメリカ人などさまざまな環境から来日している様子がうかがえます。
海外からの集客を増やしたいのであれば、国外でのさまざまな状況を考慮してホームページを作成することが重要になります。その中には少なからず、中国で駐在、または中国を経由して来日する外国人もいる事を考慮する必要があるかと思います。
中国本土からのアクセスは必ずしも中国人だけとは限りません。
上海でのインターネット体験
いつもホテルの予約をギリギリにする私は、今回も上海滞在中に次の訪問予定地のホテルを予約しようと、Agodaでホテルを調べていました。
ホテルを選ぶ際に私は場所・レビュー・価格帯を考慮して選びます。まず地域を絞り、地図上でホテルを選ぶ事が多いのですが、ここで問題がありました。
AgodaではGoogleマップを組み込み、地図上にホテル情報を表示させています。そう、中国ではGoogleのサービスは使えないのです。
いつもの様にAgodaでホテルを予約しようとすると、ホテルがどこに立地しているのか分からないまま予約しなければならないのです。
私の様にホテルの立地を重要視している利用者でなくとも、ホテルの場所が分からずにホテルを予約するのは懸命とはいえません。空港からタクシーでホテルに行くとしても、地図なしでは心もとありません。
中国からのインターネット集客
中国人の集客を期待している場合は特に気をつけた方がよいでしょう。
ホームページを簡体語(中国語)に翻訳しただけでは来店に繋がらないかもしれません。
例えば、ホームページ上の店舗地図にGoogleマップを使っている場合も多いかと思います。イラスト地図や地図画像を貼付けている場合も、位置関係などが分からない旅行者にとっては非常に使いづらいです。
Yahoo!や百度(中国版Google)などの地図を別途埋め込むのもいいかもしれません。
また、日本語と英語で住所を記載するだけでも、それぞれ使いなれた地図で調べたり、ホテルで聞いたりし易いかもしれません。
中華圏を意識したソーシャルメディア対策
ソーシャルメディアへの対応も考慮する必要があります。中国国内では、 欧米や日本で一般的に使われているFacebook、ツイッター、Instagramへアクセス出来ません。
サイトのログイン機能をFacebookやGoogleアカウントを利用している場合は中国向けの対策が必要になります。
微博(中国版ツイッター)やWeChat(中国版Line)は中国本土で利用者の多いサービスです。中国以外でも華僑の多いアジア圏での利用者が多く、中華圏への露出を増やせるのではないでしょうか。
海外からの集客に繋げるホームページ制作
今回は中国の例で書かせて頂きましたが、英語での集客も同様にターゲットを想定したホームページを作る事が重要です。
私は旅行の際に現地の友人や旅先で知り合った方(現地や海外からの旅行者など)と情報交換することが度々あります。
特に旅行者同士は同じ様な情報を求めているので、的確な情報を得られ重宝しています。
「台北の〇〇ってレストランがよかった」や「ホーチミンに行くのなら、〇〇ホテルに絶対泊まった方がいい」といった情報交換をした際に、実際に購入に繋がるかどうかはインターネット上に分かり易く情報が提供されているかが重要です。
経験則になってしまいますが、以下の様なケースでは購入したいと強く思っていても避けてしまいます。
- ホームページの情報が現地語(例えば日本語)のみ
- ホームページの情報が古い
- 地図や住所が分かりづらい
- 営業日・営業時間が明記されていない
旅行や仕事で慣れない土地を訪れている場合、曖昧な情報を頼りにお店を探すのは非常に大変です。
今日は見つけられなかったから、また今度というわけには行きません。
実店舗への集客を見込むのであれば、この様な事を考慮してホームページを作るだけでも、海外や国内外国人の集客に繋がるのではないかと実感しました。
いつも最後まで読んで頂き有り難うございます。